人工乳房はオーダーメイドでなければダメだと思っていませんか？オーダーメイドならまるで本物のお胸のように精巧な出来栄えにはなりますが、それだけにかなり費用がかさんでしまいます。「この価格ではとても手が出せない…」と残念に思う方も多いとは思いますが、実はお手頃な既製品でも十分に役立つ人工乳房があるのをご存知でしょうか？

既製品は本物のお胸のような見た目ではありませんが、左右のサイズ感や重量感はしっかりと整えてくれるので安心してください。

お胸の左右差は身体の不調を招く可能性がある

乳がんで乳房を摘出したあと、左右のお胸の重みが変化し、身体のバランスまで崩れてしまっている方は多いと思います。乳房摘出前はお胸の重量なんて気にしたことがなくても、術後に身体の違和感や不快感があるという方もいらっしゃるかもしれません。

左右のお胸で重量差があると身体が傾きやすくなります。そして、バランスが崩れた状態が長期間続くと身体に負荷がかかり、痛みや体調不良を招く原因となります。

こうしたお悩みには、人工乳房という選択肢もひとつの有効な方法です。

乳房の重さはどれぐらい？

参考として、女性のお胸の重量についても紹介しておきます。一般的にカップサイズごとの重さの目安は以下のようになります。

Aカップ：約140g（両胸合計）
Bカップ：約280g（両胸合計）
Cカップ：約500g（両胸合計）
Dカップ：約750g（両胸合計）
Eカップ：約1,000g（両胸合計）
Fカップ：約1,600g（両胸合計）
Gカップ：約2,100g（両胸合計）
Hカップ：約3,000g（両胸合計）

乳房の重さが変化することはあるの？

女性の乳房の重さは一定ではありません。個人差があり、大きさも変化します。特に、乳がん治療中は体型も変化しやすいと考えられるので、人工乳房を購入するときは傷口や体調が落ち着いてからの方が良いかもしれません。

関連記事：乳がん手術後の下着をサポートするおすすめブレストケアヌーブラ

人工乳房は重い？でも着用時の体感は意外と気にならない

一般的な乳がんパッドと比較すると、人工乳房はやや重量のあるものが多くなります。この重さは主に原料のシリコンによるもので、サイズの大きさに比例して重さも増していきます。

当社のブレストケアヌーブラは2種のサイズがありますが、大きいサイズの方が重くなっています。

ただ、重量が必ずしも着用時の負担になるわけではありません。

装着時の重さを負担に感じることはあるの？

実際、多くの方が人工乳房を手に持っているときと装着時の重量感の違いに驚かれます。手に持っていたときは「少し重いかな？」と感じても、お胸に貼り付けるとなぜか自然な重さに感じられます。

この重量感の変化は、人工乳房が身体と一体になることによるものです。

これまでに乳がんパッドを使っていた方は、本体の重みをしっかりと感じられたのではないでしょうか。これは、ブラジャーの中にパッドを入れていたから、つまり身体とは切り離された異物を提げている感覚と言えるかもしれません。しかし、人工乳房は身体に直接貼り付けて使用するので、身体になじんで自然な体感に変わります。

既製品とオーダーメイドの重さの違いはどれくらい

オーダーメイドは一人ひとりに合った重さになるのに対し、既製品の重さは一定です。

オーダーメイドならピッタリな重さになる？

オーダーメイドでは3Dスキャンなどの最新技術を使用してお客様の体型や乳房を分析し、一人ひとりに合わせたものが製作されます。完成した人工乳房は形やサイズが自分だけのものになり、重さも本来のお胸の重量感に近付けてくれるはずです。

既製品の重さはどれぐらい？（例：ブレストケアヌーブラ）

既製品は商品の規格が決まっているので重量も一定です。例として、ブレストケアヌーブラの重量は以下となります。

サイズ3：約150g
サイズ5：約235g

※若干の個体差があります。

商品名	ブレストケアヌーブラ・ウォータードロップ
サイズ	サイズ3・サイズ5
価格	サイズ3：14,960円（税込）, サイズ5：16,940円（税込）

既製品を使って全摘後の左右差を補整する方法

乳房全摘手術後は、
・オーダーメイドの人工乳房は高額なのでとりあえず既製品を試したい
・そんなに精巧なものはいらないので手軽な乳がんパッドで大丈夫
など、まずは既製品を使いたい方も多いと思います。

何を使うにしてもご自身にピッタリな既製品はなかなか見つからないかもしれません。そのことを踏まえ、既製品でお胸を補整する方法を紹介します。

既製品人工乳房とパッドを併用する

ブレストケアヌーブラの場合、実際にお胸に付けてみて「ピッタリまではあと少し足りないかな」というときには、お手持ちのパッドなどで微調整していただくことをおすすめしています。

人工乳房の上に重ねる調整用の薄いパッドなら、従来のようなズレによる不快感はありません。

関連記事：人工乳房とは？シリコンで再現した乳房は私らしい日常を取り戻すための選択肢

複数の補整具を組み合わせる

乳がんパッドやブラパッドを何枚も重ねて使っている方も多いと思います。低コストであることに加え、重さやサイズ感も好みに合わせて調整できるのがメリットですが、枚数が増えると嵩張ったりごわごわして着用感が悪くなるのが辛いところです。

関連記事：乳がんで乳房を再建しないメリットと新しい人工乳房

既製品を使っている方の感想をご紹介

人工乳房は無理にオーダーメイド品を購入する必要はありません。日常生活に困らないレベルで大丈夫なら既製品でも充分快適に過ごせます。

既製品を使うときの候補に入れていただきたいのが「ブレストケアヌーブラ・ウォータードロップ」です。

乳がんパッドのようにパッドがズレるストレスに悩まされることが無くなり、左右の重量差も整えられます。何より、お好みのブラジャーを着用できるので乳房摘出前のように自由にファッションを楽しむことができます。

実際のご利用者様の感想をいくつかご紹介します。

• キャミソールが着られるようになって嬉しかったです
• 手術前のようにブラジャーができるようになった
• 左右の胸の大きさが気にならなくなった
• 薄着でも気にならない！
• 以前の洋服が違和感なく着れる様になった
• ピッタリしたtシャツなど着れるようになった
• パットとしても使えるところがいいです。術後悩んでる方にはとても嬉しい商品だと思います。今後もどんどん改良してより使いやすい商品になっていったら嬉しいです。
• 肌色で柔らかく、傷が隠せ、胸の膨らみを取り戻したように錯覚できる。水着になれると言うことなので久しぶりにプールに行って泳いでみたい。深めのVネック等の洋服もまた着られるかもしれないと思っています。
• 簡単にピタッと装着でき、お風呂に入っても剥がれにくかったです。温泉でつけてみたのですが、今までは身体を洗う時もタオルをかけていたのですが、かけなくても目立ちにくい気がしてかけずにいられました。また、湯船でも手を組んで術側を隠していたのですが、気にせずに入れました。これからは安心して温泉に入れそうです。

さらに感想を見たい方はこちら。

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