乳がん関連のおすすめ資格!ピンクリボンアドバイザー認定試験体験記
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私は、2024年12月にピンクリボンアドバイザー認定試験【初級】を受験し、無事に合格しました。
今回は、ブレストケアヌーブラの運営を担当するAKEMIがこの資格を受験した理由や、資格の特徴、合格後の活用方法についてまるっとお伝えしていきます。
目次
なぜ私が乳がん関連の資格を勉強することにしたのか?

ヌーブラジャパンでは、2023年頃に人工乳房を販売する計画が動き出しました。私は公式サイト、オンラインショップの担当として関わることになり、今後、お客様はもちろん、医師や看護師、関連団体の関係者など様々な方と接する機会が増えることが予想されました。これらの方々は当然「乳がん」に関する豊富な知識や経験をお持ちなので、私も最低限の知識を備えておく必要性を感じました。
また、最近では、女性の9人に1人が乳がんになると言われており、40代後半から罹患率が一気に増加します。私自身も40代なので、とても身近な問題だと感じました。だからこそしっかりと学びたかったので、資格の取得を目指すことにしました。
乳がん関連の資格って何を学ぶの?

私は、乳がん経験者や医療関係者ではありませんので、「誰でも受けられる乳がん関連の資格」を探しました。
WEB検索で見つけたのがこの3つの資格です。
・ピンクリボンアドバイザー認定試験(認定NPO法人 乳房健康研究会)
・J.POSH ピンクリボン検定(認定NPO法人 J.POSH)
・ブレストケアコンシェルジュ資格試験(一般社団法人乳がん予防医学推進協会)
ピンクリボンアドバイザー認定試験ってどんな資格?
ピンクリボンアドバイザー認定試験は、認定NPO法人 乳房健康研究会が実施している民間の認定資格です。
ピンクリボンアドバイザーは、乳がんについて正しく理解し身近な方に乳がん検診を勧めたり、受診のきっかけを作るための活動を行います。認定試験は【初級】【中級】【上級】と3つの級にレベル分けされたステップアップ資格になっていて、試験や研修会を通じて、乳がんに関する知識とピンクリボンアドバイザーとしての活動の幅を広げていきます。
すべての受験者が【初級】からスタートし、年1回開催される試験に合格することが必要です。
関連サイト:認定NPO法人 乳房健康研究会
J.POSH ピンクリボン検定ってどんな資格?
J.POSH ピンクリボン検定は、認定NPO法人J.POSHが運営している民間資格です。
誰でも簡単にピンクリボン運動を理解できるようにと作られた検定資格で【入門コース】【基礎コース】【発展コース】の3つのコースがあります。WEB上でいつでも誰でも無料で受験することができることが特徴です。また、回答後に正答と解説が表示されるので、繰り返し受けることで必ずクリアすることができます。
個人的には乳がんのことを勉強する手段として受けることに向いているんじゃないかなと思います。
関連サイト:認定NPO法人 J.POSH
ブレストケアコンシェルジュ資格試験ってどんな資格?
ブレストケアコンシェルジュ資格は、一般社団法人乳がん予防医学推進協会が運営する民間資格です。
誰でも受験することができる点は他2つと同じですが、講義と試験で構成されていて一定の知識に加えて活動のための実技も学ぶことになります。単に資格を取得するだけでなく、取得後の啓蒙活動をある程度イメージできている方におすすめの資格だと思います。
関連サイト:一般社団法人乳がん予防医学推進協会
私がピンクリボンアドバイザー認定資格を選んだ理由
資格はスキルの証明だけでなく、正しい知識を身につけた(学んだ)ことの証明としても有効です。でも、学ぶ内容については何でも良いわけではありませんでした。
選んだポイントは次の2つです。
- 医師が監修した教科書がある
- 資格の知名度のある(受験者が多い)
その結果、上記3つの資格の中から自分の考えに最も近いと感じたピンクリボンアドバイザー認定試験を受けることにしました。
ピンクリボンアドバイザー認定試験では何を学ぶの?

ピンクリボンアドバイザー認定試験では、学ぶ内容を自分の健康管理にいかしたり、家族や友人などに乳がん検診を促すための基本的な知識を学びます。ピンクリボンアドバイザー認定試験には、【初級】【中級】【上級】と3段階のレベルがあり、上位のレベルになれば、職場や地域、社会活動の主導へと活動の幅を広げられます。
教科書の所々に、繰り返し「病気に関するアドバイスは医師が行う」ということが出てきます。医療関係者ではないピンクリボンアドバイザーが、独自の知見に基づいた指導を行うことはできません。
ピンクリボンアドバイザーの立ち位置は、「正しい知識を学んで主体的に行動できるボランティア」といったところです。
初級認定試験で学ぶこと
初級認定試験の出題範囲は公式テキストからとなっています。最新版から出題されるので、購入して勉強する必要があります。
公式サイトによると出題レベルは次のようになっています。
乳がんの基本知識を身につけ、自分自身の健康管理に役立てたり、家族や友人・知人など身近な人に乳がん検診をすすめることができる。
中級認定試験で学ぶこと
初級合格者が受験することができる中級認定試験の出題範囲も公式テキストです。さらに専用の動画教材もあり、出題範囲に含まれます。
初級よりも広い出題範囲と深い知識が必要になるようです。
公式サイトに記載されている出題レベルは次のようになっています。
初級よりも深い知識を身につけ、職場や地域の人々に乳がん検診をすすめ、乳がんの正しい知識を伝えることができる。乳がんに関するさまざまな問題を理解し、その解決のために行動することができる。
上級認定で学ぶこと
ピンクリボンアドバイザーの上級は、中級認定者が認定期間中に研修会で必須単位を取得し、リアルミーティングで活動発表を行うことが認定条件です。
単位取得のための確認テストや発表審査をクリアしなければなりませんので、知識だけでなく企画実行力やプレゼンテーションの要素まで求められます。
求められるレベルは次のようになっています。
ピンクリボンアドバイザー【上級】認定では、乳がん検診や乳がんを取り巻く環境改善のために、教育、指導、社会活動を主導できる人材の育成を目指します。
どうやって初級試験に合格したの?具体的な勉強法を紹介

ピンクリボンアドバイザー認定試験について調べる方の多くは、試験レベルや過去問などが気になっていると思います。私も受験にあたり、気になったので色んな方法で調べてみましたが見つかりませんでした。
ピンクリボンアドバイザー試験では、試験問題を他者に教えたり、ネットやSNSに流出させることが禁じられているのですが、それがしっかりと守られているようです。他の試験では禁止されていてもネットにアップしちゃっている人も多いのですが。
でも、初級認定試験のレベルはそれほど気にしなくて良いと思います。
その理由は、合格率にあります。
公式サイトに記載されているピンクリボンアドバイザー初級認定試験の合格率は97%です。
もはや、受験した人はほぼ全員合格しているレベルです。
具体的にどんな試験対策をした?
ピンクリボンアドバイザー初級認定試験は、4択50問の出題形式で合格ラインは100点中80点以上です。試験突破だけなら、ある程度記憶しておけば合格ラインに近いところまで届くのではないでしょうか。
初級認定試験における効果的な試験対策は次の通りです。
- 公式テキストを読み込む
- 公式テキスト内の例題を繰り返す
- 試験対策セミナーに参加する
私が受けたときは、試験の少し前にWEBセミナー形式の勉強会がありました。実際に乳がんの治療に当たっている専門医による解説などがあり、試験のポイントなども教えてくれました。
私の場合ですが、実際の試験準備の流れとしては、こんな感じになりました。
試験の出題形式や合格率の事前情報をもとに準備してみました。
- 公式テキスト購入
- 事前学習(テキスト読み)
- 試験申し込み
- テスト対策(テキスト読み&例題解き)
- 試験対策セミナー参加
- 例題解き
- 受験日
先にテキストの内容を確認して、合格できそうなら受験しようという狙いです。
試験対策のポイントについて
初級の場合、初心者でも公式テキストを3周ぐらいすれば十分に合格レベルに到達できそうです。もし、試験前に受験者のための試験対策講座などが開催されたらそれは必ず受講してください。
親しみやすいテーマだから頭に入りやすい
女性の場合は、健康診断や月経周期のことなど、自分の経験でわかる身近なテーマが多いのでテキストの内容が比較的親しみやすく感じられるはずです。男性が勉強する場合は、そういったことへの理解が深まるかもしれませんので、ご家族で受けてみるのも面白いと思います。
乳がん経験者も多く受験しているのですが、その方も治療の経験から理解しやすいことが多いと思います。
合格へのポイント
認定試験合格のポイントは「効率よく要点を確認していくこと」です。
具体的には、例題を繰り返し解くこと。
実際の試験問題は、文章が変わって「あれ?どうだったかな?」となる場面が出てくると思います。私のときも意外な問題が出てきて戸惑いましたが、あとで調べると全てテキストに書いてあることでした。
繰り返し読んでいても、見落としや記憶に残っていないこともあると思いますので、回答の解説だけでなく、本編の該当箇所周辺も重点的にチェックしておくことをおすすめします。
資格取得で何が変わる? ピンクリボンアドバイザー資格の使い方

私が受験したピンクリボンアドバイザー初級認定試験の合格通知が届いたのが2025年の2月でした。それから現在に至るまでに資格を取得したことで役立ったところなどをお伝えします。
ピンクリボンアドバイザーは初級でも名乗ることが可能ですので、私の場合は主にWEB上でこの資格を使っています。
- 公式サイトの著者欄に記載
- 認定NPO法人乳房健康研究会サイトに氏名掲載
- 身近なところでの話題作り
例えば、私が書いた記事やメールを読んでくれた方が乳がんのことを知るきっかけになったり、これからピンクリボンアドバイザーを取得して活動を行うかもしれません。そうなれば、結果的に私のピンクリボン活動にも繋がりますので、これも私の立場でできる身近なピンクリボンアドバイザーとしての活動の一環となります。
その他にも当社では違った形で利用しているメンバーも居ます。
ブレストケアヌーブラプライベートサロン表参道店のスタッフですが、同時期にピンクリボンアドバイザーを取得しました。
こちらは、来店してくださるお客様に少しでも安心感をもっていただけたらと思ってのことです。サロンで乳がんの患者様に対する接客だけでなく、展示会などに参加することもあります。そういった場では、医師や看護師などとも話す機会があるため自然と知識が活用されています。
ピンクリボンアドバイザー認定資格は、このような方が受験しています。
- 乳がんの勉強をしたい人
- ピンクリボン活動をしたい企業の社員
- 医師や看護師など医療関係者
- 乳がん経験者やその家族
専門職でなくても資格の勉強を通じて乳がんについて学ぶことができますし、使い方次第で仕事にいかすこともできる資格だと思います。
興味がある方は、ぜひ調べていただき、まずは初級認定から検討してみてくださいね。
#ピンクリボン
#ピンクリボンアドバイザー
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